メジャーリーグには、名門大学出身選手が珍しくありません。日本のプロ野球でも、稀に東大や京大などの国立大学から入団する選手もいますが、残念ながら活躍するにはいたっていません。最近では2017年に東大法学部卒の宮台康平選手がドラフト7位で日本ハムに入団、その後ヤクルトに移籍しましたが、満足のいく成績を残すことができず、昨年引退いたしました。現在は弁護士を目指して勉強中だそうです。
さて、メジャーリーグですが、まさに文武両道という選手が今も昔も多数存在しております。とりわけマイク・ムッシーナ選手は、名門スタンフォード大学を主席で卒業した秀才です。1990年、オリオールズからドラフト1位で指名されたムッシーナは、「勉強は引退してからでもできるが、ベースボールは体力のある今しかできない!」と格好良く入団会見、その後の活躍は目を見張るものがありました。
1992年から引退する2008年まで、17年連続2桁勝利、通算270勝をあげましたが、意外にも獲得したタイトルは最多勝利が1度だけでした。なんと引退した年は、キャリアハイの20勝をあげFA権を獲得しましたが、記録を伸ばすために球団を転々としたくないという理由で、潔いと言うか、清々しいと言うか、あっさり引退を決意したのでした。最初から最後まで、格好がいいムッシーナでした。
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