プロ野球のシーズンにおいて、守備の名手に与えられる表彰に、ゴールデングラブ賞があります。選考方法は、日本の報道機関のプロ野球記者で、5年以上の経験を持つ人に投票権があります。記者は、どうしても担当チームの取材が中心となり、他のチームに目が行き届きづらい点があり、人気や打撃成績での印象で決まったのではないかと疑問を持たれることがあるのは否めません。
メジャー・リーグには、日本同様守備の名手に送られる賞として、ゴールドグラブ賞があります。日本と違うのは、記者ではなく各チームの監督とコーチの投票で決まることです。
こちらの賞も、各チームは均等に他のチームと対戦するわけではないので、他チームの選手の守備力を正確に判断するのは難しい点があり、日本同様人気や打撃成績等の印象が受賞に影響しているのではないかと疑問を持たれています。
では、いったいどのような選出方法が最も不平不満が出ず、皆が納得することができるのでしょう?元メジャーリーガーの上原氏は、選手間投票を推奨していますが、選手間の人間関係も影響しそうですし、日本の沢村賞のように、選考委員会が決めるという方法もありますが、選考委員が全ての選手の守備力を把握するのは難しそうです。守備は、打撃成績や防御率などのように、数値で明確に評価するのが難しい分野なので、ある程度主観が入ってしまうのは仕方ないかもしれません。どこからも文句が出ない選考方法は難しいですね。
ちなみに、メジャーリーグには2011年に創設された、プラチナゴールドグラブという割と新しい賞があります。こちらは、その年のゴールドグラブ賞受賞者の中から、各リーグ1名ずつ最も守備の上手い選手をファン投票によって選出します。
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