2刀流!

ボー

最近、大谷翔平選手の話題が新聞やネットでニュースにならないことはありません。当然です。投打にわたりトップクラスの成績をあげ、数々のメジャーリーグ記録や歴史を塗り替えた、2刀流のスーパースターです。おまけに顔よし、スタイルよし、性格よし!ときたら、メディアが放っておかないのも無理はありません。

 さて、大谷選手の話題は巷に溢れておりますので、本日は2刀流は2刀流でも、メジャーリーグとNFL(アメリカンフットボールの最高峰であるリーグ)の両方で素晴らしい成績をあげたマルチアスリートを紹介します。彼の名は、ボー・ジャクソン。類い稀な運動神経の持ち主で、学生時代は野球やアメフトで傑出した成績を修めただけではなく、陸上短距離でも五輪候補になるほど才能溢れるマルチアスリートでした。

 1986年のNFLドラフトでは、パッカニアーズにドラフト1位指名されるものの、MLBドラフトで4位指名であったロイヤルズに入団します。母親の強い希望であったらしいのですが、当時の私は、ボーが野球を選んでくれたことが凄く嬉しかったことを思い出します。しかし、翌1987年NFLドラフトにおいて、レイダースが果敢に指名、両方のシーズンが重なる9月はメジャーリーグ、10月以降はNFLという契約でマルチアスリートが誕生したのでした。

 このまま行けば、両方のリーグで殿堂入りするのでは?と、周りが盛り上がっていた矢先、事件は起こります。1991年の1月、プレイオフにおけるベンガルズ戦で、強烈なタックルを浴びた際、臀部を負傷してしまいました。その時脱臼した股関節を自分ではめたのが良くなかったらしく、周りの重要な血管を切断してしまったのでした。事態は深刻で、人工関節を入れる手術をしたそうです。結局ロイヤルズからは解雇され、翌年にはNFLを引退しました。

 しかし、ボーは負けず、懸命なリハビリを経て見事にメジャーリーガーとして復活!1993年には85試合で16本のホームランをかっ飛ばしたのでしたが、翌1994年に引退、メジャーリーグは8年、NFLは4年という短い期間ではありましたが、両方のアメリカ最高峰のリーグで素晴らしい成績を残しました。メジャーリーグのオールスター戦とNFLのプロボールに選ばれたのは、唯一ボーだけだそうです。あの怪我が無ければ…と思わずにはいられないのでした。

現在ボーは、奥さんと2人でのんびり暮らしているそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました